トンカットアリ（学術名：Eurycoma longifolia) は、「ロングジャック」や「マレーシア人参」という名前でもよく知られている熱帯地方の樹木で、マレーシア、インドネシア、ベトナム、そしてタイの熱帯雨林で広く自生しており、これらの地域の人々は、19世紀の昔から、健康のさまざまな面でトンカットアリを利用してきました。
トンカットアリは、東南アジア全域で豊富に見いだすことができますが、マレーシアでは何世代にもわたって伝承利用され、最近では近隣地域と比較しながらの大がかりな科学研究が行なわれてきました。マレーシアのトンカットアリは、世界で最も生物多様性に富んだ雨林に自生し、そこでのユニークな環境特性が、トンカットアリの持つ薬効を強化するものとなっています。トンカットアリのそのような特異性を認識しているマレーシア政府は、収穫を十分に統制し、先住民と、自然環境を保護する手法を持ち権限を与えられている組織のみがトンカットアリの採集を行えるようにしています。
トンカットアリは、精力増強効果で最もよく知られていますが、高血圧の抑制、解熱や偏頭痛の緩和、耐久力の強化、また筋緊張や骨密度の改善など、数多くの慢性疾患の治療に効く伝統的な薬としても広く活用されています。さらに、痛風、糖尿病、発熱の改善、抗マラリア効果や自然の痛み止めとしての効用があるとの報告もあります。
現代になって、人体にとって多くの点で有益であることを示す科学研究によって、マレーシア トンカットアリの効能が実証されてきました。研究調査によってわかったのは、マレーシア トンカットアリの純粋エキスが、男性ホルモンの一種であるテストステロンの生成を活性化させ、精力を増強させ、筋肉量を増やし、気力とスタミナを増強し、ストレスを軽減し、健康的に年を重ねる助けになる、ということです。
マレーシアでは、トンカットアリは長年、一級品のハーブとされ、米国では、保健専門家のクリス・キラム氏が男性の健康成分のトップ10に推奨し、ファンクショナル・イングレディエンツに至ってはストレス解消成分のトップ10として盛んに売り込んでいます。
マカ、コロハ、またハマビシなども同様の機能を持つハーブですが、マレーシア トンカットアリほど総合的な研究調査は行なわれていません。